《MUMEI》

「ニャー!」


猫の鳴き声は路地から聞こえ、ましろは路地へと走り中に入った。


「ニャー!ニャー!」


いた…


そこにはダンボールの中に入った、小さな白い子猫だった。


その状況から一瞬で理解した。


「捨てられたんだ。」


ましろはしゃがんで、ダンボールの中にいる子猫を見た。

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