《MUMEI》

「ニャー!」


子猫は元気良くニャーと鳴いた。


「あんた良く捨てられたのに、そんな明るく入られるよね。

まだ子供だから、捨てられたことも分からないんだ。」


ましろは子猫を優しく撫でた。


子猫は気持ちよさそうな顔をした。


「私の家、ペット禁止マンションだから飼えないんだ。」


「ニャー。」


「ここ、行き止まりの路地だから、めったに人こないんだよ。」

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