《MUMEI》
「やっと終わったぜ〜」
と、綺麗になったリビングを見て、直人は言った。
「・・・そだね」
怒る気力すらない周哉。
「これだけやれば十分だろ」
「・・・そだね」
「次は、飯だな。何がイイと思う?周哉」
直人が聞いてきたので、周哉は、
「こういう時って、普通は何食べるんだよ。てゆうかさ、何でウチなんだよ」
そう言った。
すると直人は、
「え?だって彼女たち、明日からウチに住むんだぞ」
そんな事を言ってきた。
「そういう事はさ、先に言えって」
「ん?言ってなかったか?まあ、いいじゃないか。堅いこと言うなよ」
(ほんっとに、適当な奴だよなー)
心の中でグチる周哉。
「で、飯どうすんの?」
話題を変える周哉。
「ん〜。よし、寿司にしよう」
「それでいいよ」
そう言ってリビングを出て行こうとする周哉。
「おい、どこ行くんだ」
「少し寝る」
直人にそう言って周哉は自分の部屋に言った。
掃除と直人との会話で、かなり疲れた周哉だった。
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