《MUMEI》
昔話
昔々、月の王、月姫(つきひめ)と、太陽の王、陽姫(ようき)が手を結び、私たちが住んでいるこの星、
『明星』(みょうぼし)
を作り出しました。

作り出したといっても、ただ、
水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星
を合わせて、一つの星を作っただけ。

そして、九つの国。
水の国・金の国・火の国・木の国・土の国・天の国・海の国・冥界の国・明の国
を作りました。

そして、特別という意味もあり、明国を『空に浮かぶ国』にしました。


これでよろしいですか?水姫様。(すいきさま)」

「わかりました。
ありがとうございます。ベアトリス様。
無理を言って昔話をお聞かせ願い出て申し訳ありませんでした。」

水姫と呼ばれた少女は目の前に居る女性に軽く頭を下げた。

「いえ。いいんです。
王族の方のご要望を聞くのも女官の務めですから。」

「そういっていただけて嬉しいですわ。
そういえば、明王様からなんのお知らせでしょう?」

「ああそれはですねぇ・・・・・・・」

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