《MUMEI》

「――…そんな、大事なことを何故いままで教えてくれなかったの…?」


ドラミは一抹の寂しさを堪えながらニアに尋ねた。



「話したところで到底信じて貰えないと思ったからです。

…未来の科学技術の粋を集めて生まれたドラミさんの場合は特に――…。

…ですから貴女がデスノートの恐ろしさを肌で感じてから話そうと考えたまでですよ…。」


ニアは平然と言ってのけると、思わずドラミの表情が曇る――…。




―――…その情報をもっと早く得ていたら…



…今と結果は違っていたかもしれない…。



…スネオさんと武さんとジャイ子ちゃんは助かったかもしれない…。



ドラミは悔しそうに目を閉じて、ニアの秘密主義を恨めしく思った――…。

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