《MUMEI》

しかし、この場で言い争ったところで今更3人の命は戻っては来ない。


ドラミは歯を食い縛って、心中に立ち込める靄を払いのける…。


そしてキラを追い詰めるための議論に立ち戻った…。



「分かった…。

…もう、その事をとやかく言うのは止めるわ…。

その代わり、今後、アナタが握っている情報は包み隠さずに話してもらうわよ…。」



「――…努力してみますよ…。」


ニアは、さらりと取り繕う…。



口先だけの返事であることは、ドラミにもすぐに判った。



ニアは、そんなドラミの表情の移ろいを気にもとめず、チェス盤の駒を見下ろしていた――…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫