《MUMEI》

それは、変なグローブだった。


ボールを
キャッチする所に
円錐の形をした金属が
何十本もついている。


「ましろさん、どこが…いいですか?やっぱりっ!!!」


少し微笑んでから、物凄い勢いでましろの顔に刺した。


"グサッッッッ!!!!"


「顔ですよね…。」



朝香さんは、ゆっくりグローブを抜いた。



ましろの顔は、穴だらけになっていた。

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