《MUMEI》

「やっと起きたか。」


セツの声…


ましろは顔を上げた。


すぐ近くにセツの顔があった。


ましろはちょっと顔が赤くなり、下を向いた。


久しぶりに見る顔…


間近で見ると
人間にそっくり…


「セツ…。」


「ましろ今、体動かないだろ。」


「えっ?」


なんで分かるの?

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