《MUMEI》

「やっぱ飛べるって良いよな、いつでも風に当たることができる。」


「いいなぁ、私も罰神になって空飛びたい。」


「空を飛びたいからという理由で、罰神になれると思うなよ。」


「じゃあセツはどうやって、神様、罰神になったの?」


するとセツは悲しそうな顔をした。


「あっ…。」


ましろは口を閉ざした。



それから2人の会話は、いっさいなかった。

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