《MUMEI》 窓の外の嵐は、一向に止む気配は無い…。 気がつけば、時計の針は4時間も進んでいた…。 ―――…アメリカ東部時間、午前10時前…… 二人の議論は遂に核心へと辿り着いた。 「謎は全て解けました――…。 …これで100%――… …間違い無いでしょう。 …キラは出来杉です…。」 ニアは静かに――…力強く断言すると同時に、チェス盤の上に白のクイーンの道筋を開けた。 黒いキングは、完全に逃げ道を失っている…。 「――…チェック・メイトね?」 ドラミは僅かな笑みを洩らすと――… …ニアはコクりと頷く…。 凄まじい稲光だけが、二人の厳しい表情を照らし出していた。 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 前へ |次へ |
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