《MUMEI》

窓の外の嵐は、一向に止む気配は無い…。



気がつけば、時計の針は4時間も進んでいた…。



―――…アメリカ東部時間、午前10時前……



二人の議論は遂に核心へと辿り着いた。



「謎は全て解けました――…。


…これで100%――…

…間違い無いでしょう。


…キラは出来杉です…。」



ニアは静かに――…力強く断言すると同時に、チェス盤の上に白のクイーンの道筋を開けた。



黒いキングは、完全に逃げ道を失っている…。



「――…チェック・メイトね?」


ドラミは僅かな笑みを洩らすと――…



…ニアはコクりと頷く…。



凄まじい稲光だけが、二人の厳しい表情を照らし出していた。



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