《MUMEI》

「どうだえ?少しは、赤字の事が、解ったかえ?」


「まあ…な。」
少しだけ…だけど。


そして、僕は神社を後にした。


その次の日から〜僕は、女装と『あん』と呼ぶのを止めた。


僕は…僕だ。僕として生きたいと思った。


まだ、貧乏神を継ぎたいとは思えないけど〜逃げるのは、止めようと思ったから…。


逃げるのは〜親父に負けたみたいで嫌だから…な。

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