《MUMEI》

「齋〜居る〜?」


「暗…。ゴホッゴホッ…。」


齋は、近頃元気がない。


「大丈夫か?」


「大事ない、心配してくれるのかえ?」


「当たり前だろ!」


「ほっほっ…暗は良い子だえ。」


「齋…いい加減、その子供扱いは〜止めてくれ。」


「ゴホッゴホッ…」


…本当に大丈夫なんだろうか?稚麻もまだ小さいしな…。


「お父さん〜薬草煎じて来た。」


「ゴホッ…稚麻、すまないねぇ…。」


僕は〜時代劇の長屋の父娘を思い出した。
…苦労かけるねぇ…
それは、言わない約束よ、おとっつあん(笑)

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