《MUMEI》
不機嫌な訳
齋は、稚麻の薬湯を飲んで〜眠った。


僕らは静かに部屋を出た。


「なあ〜稚麻、齋は大丈夫なのか?」


「…多分…。」
稚麻は、僕の方を見ずに答える。


…ムカッ!
「稚麻!なんだよ、何が気にいらないんだ?言って見ろ。」


「うっ…うるさい、暗ちゃんは彼女の心配でもしたら?」


「は?…何それ?彼女?誰の?」


「この前〜歩いてた、暗ちゃんの…」


稚麻は、半ベソ状態だ。


僕は携帯を取り出し〜稚麻に画像を見せた。「もしかして〜彼女ってコレ?」


稚麻は、ウルウルしながら頷いた。

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