《MUMEI》

「とにかく、もうこの仕事私がやっておくから…」
美咲がため息をついて言った。

「俺もやります。」
達也はチャンスを逃すまいとした。

「なんで〜?!俺はいやで美咲はいいんだよ!!」
拓史がまた騒ぎ出した。

「当たり前だろっ?俺まともに仕事してねぇもん。お前いっつもふざけるし襲ってくんじゃんっ。お前と付き合う気ないから!」 正直に胸の内を言ってしまった。

「…………わかった…。美咲じゃ勝てないし…。」

しゅん…となった拓史は所長室(拓史の部屋)
へこもった。

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