《MUMEI》 でも…… 今回は違うんだ……!! 颯ちゃ……滝沢颯馬が試合を見に来てくれる!! 夢じゃない。 もうあの時の自分とはおさらばだっ!! 必要以上に嬉しさが込み上げて来て…… あ… 気付けば球が、思いっきり前方にあるミットに突き刺さっていた。 「…ってーよ!!!」 「あ、わりぃ!!」 「何なんだよお前! イキナリへなへなボールになったと思ったら、 今度は本気で投げやがって!!」 豪田がホームベースから罵声を飛ばす。 「悪かったよー!!」 俺はマウンドから手をついて謝った。 しかし、舌を出して少しおどけた感じで。 豪田もそんな俺に見兼ねたのか、 さっき受けた球を俺に返球する。 そして、 「明日、絶対勝とうな!!」 ガッツポーズをしてみせた。 「おぅ!! やったろうじゃんっ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |