《MUMEI》
宣誓
白い窓枠は、アメリカ東部の森――…暴風雨に揺れる木々を映し出していたが――…


「しずかさんの部屋の窓へ…!」


ドラミの一言とともに、その風景は一変した。



窓ガラス全体が一瞬眩しく輝いたかと思うと、それまで荒れ狂う嵐を映していた“風景”が消えた。



「…これは――…?」


…ニアは息を飲んだ。



二人が佇む窓辺からは静寂に包まれた、真っ暗な部屋の景色が見えていた…。



清潔感が漂う、白を基調とした家具や壁紙…



きちんと整理整頓が行き届いた室内…



箪笥の上に置かれた、ぬいぐるみや人形の数々…



どうやら女の子の部屋らしい…。



そして部屋の壁際に置かれたベッドの上には――…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫