《MUMEI》
9時頃になった時、周哉はリビングを出て、自分の部屋に入った。
「疲れた〜」
そう言ってベットに倒れ込む。
実は、この二時間ほどの間ずっと周哉は、弥生と秋穂から質問攻めにあっていた。
そのせいで、周哉はせっかくの寿司も全然食べれなかったのである。
(腹減った・・・)
何か無いの?と部屋を見回していると、
(お、ラッキー。ポテチとプリッツ発見)
買い置きしていた菓子類を見つけた。
周哉は菓子類を食べて、少し腹を満たした。
(今日はもう、寝るか)
そう思って周哉が寝ようとすると、コンコン、と部屋のドアをノックされた。
(ん?誰だ?)
周哉がドアを開けるとそこには、秋穂がいた。
「あ、秋穂ちゃん?どうしたの?」
周哉が聞くと、秋穂は、
「さっきはごめんなさい」
急に謝ってきた。
「え?」
いきなりの展開に戸惑う周哉。
「さっきは、こっちばっかり質問しちゃって。そのせいで全然お寿司食べてなかったじゃないですか」
(あ〜そういう事か)
秋穂は周哉の事を心配してくれたらしい。
「それで、残り物なんですけど」
更に寿司を持ってきてくれた。
「あ、ありがとう」
周哉がお礼をいうと、
「いえ。じゃあおやすみなさい」
「うん、おやすみ」
そう言って秋穂は去っていった。
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