《MUMEI》

「何だよあいつ!
もう!聖は俺の恋人だぞ?あ〜もう聖ちゃん!ラブホ行こう!セックスしよう!」
「で、でかい声で!こ、こらっ!」
俺の肩を抱き寄せ歩き出す貢。
さすがに恥ずかしくて俺はもがく。

「離して!恥ずかしいし」
「やだ!聖ちゃんの事触りたい!」
「も〜!出かけるんじゃなかった」
「同じく、欲しい、今すぐ挿入したい!」
「あ、阿保!も、もう〜〜!!」
悲しいかな体格のあまりにも違う現実。
まるで大人と子供な腕力の違い。
俺は貢の片手相手に全力で頑張ったってまるで歯がたたない。
「聖ちゃん可愛い」
「も〜う!諦めた!」
無駄な抵抗は止めて貢の腕を受けいれる。
ぐいぐい抱き寄せられてバカっぷる丸出しな引き寄せられ方で。
でも男同士って現実がやっぱり恥ずかしくて俺は俯く。すると貢は俺の耳元に囁いてきた。

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