《MUMEI》 春休み、ぐーたら。私の小学生時代も終わり、中学校の真新しい制服へと袖を通す、二日前。 「きさら、今日じゃないの?クラス表貼るの」 ママが朝からでかい声で喋った(聞こえとるっちゅーに!) 「あれ、2時からだも…」 私は布団から顔だけだして言った(部屋には暖房がないので、めっさ寒い(-_-;)) 「由利は?一緒に行くんでしょ?」 由利とは、親公認の大親友である 「あー、電話…」 昔はケータイ持ってなかったんで…。 「子機持ってきて」 とママにたのんだ…が、まぁ持ってきてくれるはずもまったく無く 聞こえるのは 「親を使うな、デブっ」 であった…(デブじゃねーよ!) まぁそんなことを言いつつ、マザコンですがね。 私は布団を被りながら移動して、もう指が覚えてしまった電話番号を押した。 「もしもし、中田ですけど、由利さんいらっしゃいますか?」 私は基本礼儀正しい(猫かぶりとも言える(笑)) 「あーきさらちゃん、由利ね?ちょっと待ってて」 おばさんがそういったあと、「ゆりーゆりーきさらちゃん」とおばさんの大声が聞こえる(笑) 「あーもしもし?きさら?なしたん?」 由利が寝起きの声で電話に出た 「あのさぁ、クラス表見にいかん?」 「いいょー、じゃ後でねー」 「うん、後で電話するわ」 いつも、私達の電話は短い(本当に仲良いのか?(笑)) このあとの、悲劇(大袈裟?)に私は気付かなかった。 次へ |
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