《MUMEI》

『先輩』
私はこの短いメールにさらに腹が立つ
「先輩…って…」
腹が立つと同時に、私は泣きたくなった…
「やだ…やだ…やだぁ」
何が嫌なのか、なんて、分からない

『知らないよ!』
私は幸君に怒鳴りたかった
『ごめん…』
『本当にね』
どうでもいい…私…嫉妬してるの?
『やだ?』
『当たり前だよ』
あんだけ、イチャイチャされたら嫌に決まってる。

『幸君が思ってるより、私、幸君の事好きなんだよ?』
多分初めて幸君に直接伝えたと思う。
『うん』
『幸君、自分で思ってるより、モテるんだから』
私はとめどなく涙が出る中メールを打った
『そんな訳ないよ(笑)』
笑ってる場合じゃない…

私は泣いてんのに…。

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