《MUMEI》

「ん…は…あ」

翔が帰った後、俺は夕飯を食べ終わり、自慰をしている最中。

「あ…ん…はあ…!」

ベッドの上で体を捩る俺。そして、声を出してしまう事実。
どちらも情けない思いだった。
しかし、やめられないのが現状。


「あ…くっ」
秘部を触っていると、段々イきそうになった。

「ん…あぁ…」

その時、音を立てて白濁液が流れた。
同時に俺は果てた…

(翔と大分してなかったからなぁ)

「ハハハ…馬鹿みてぇ」

その時、電話が鳴った。

「ん…もしもし」
「あ!紀和!って…やけに掠れた声だな」

やばい!と思ったが、声質を帰るのもめんどくさいので、そのまま話した。

「…兄貴か」
「風邪引いたのか?」
「引いてねぇよ」
「じゃあ気持ちいい事したんだな」

さすが兄貴…そういう方面は強い。
出来れば答えて欲しくなかった。

「…うん」
「俺の携帯のアドレス送るわ!今日買ったんだよ」

俺は目を丸くして思わず立ち上がった。

「え?そうなの?」
「しかも最近の携帯だから、機種はいいって!」

自慢して来た…
なんなんだこいつ…

「ふーん…悪いけど、アドレス送るのはいいけど一人にしてくれない?」

俺は電話を切ろうとする。
「ちょっと待って!」
「なんだよ?」
「今度の休み、翔ちゃん連れて来いってさ。父さんからの伝言! じゃあな」

そういうと、あっちから切った。
俺はジト目で考え込む。

(父さんが翔を…!?次の休み!?良く分からないが、多分嫌な予感がする…)

そして、翌日―
「え!アタシが?」
「俺の父さんが呼んでるから、早く行ったほうがいいぜ」

とりあえず翔を呼び、俺の家へ案内する。

「ここだよ」
毎度ながら、インターホンを押す。自分の家なんだけどなぁ…

「はい」
扉を開けると、母さんが出てきた。

「おはよう…母さん」
「その人が翔ちゃんね!」
母さんに言われると、 翔は少したじろいだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫