《MUMEI》 「――…彼女が“Shizuka”ですか…? …丁度よいですね……。 …では彼女にも話を聞きましょうか…。」 ニアは神妙な空気を読もうともせず、ドラミに無神経な進言をする。 「シィー………(小声で)静かにして!…こちらの声も向こうに聞こえてるのよ! …それに、今そんな事聞ける訳ないでしょ!? …今は、そっとしておきましょう…。」 ドラミは、部屋の主に気づかれぬよう、ニアに耳打ちした。 ずば抜けた頭脳を持つ彼も、人の気持ちを読む作業だけは苦手なようだ――…。 「Mr.ニアの部屋の窓に戻って…。」 ドラミは小声で“どこでも窓”に命ずると、窓の外が一瞬の光に包まれた後、元の森林の風景に戻った…。 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 前へ |次へ |
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