《MUMEI》 「なんだぁ。ましろかぁ雪羽かと思ったぜ。」 後ろから龍成の声が聞こえ、ましろははっと振り返った。 「河山君…。」 龍成も やっぱり恐い顔を している。 あの時と同じ顔… 龍成の手には、血のついたバットを持っている。 血はポタポタ、地面に垂れていく。 「もしかして、雪羽ちゃん…河山君がやったの?」 龍成は何も言わず、不気味な笑みをした。 前へ |次へ |
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