《MUMEI》
裏の心
私が国民投票一位?
あたりまえじゃない!

私以外のどこにこんないい姫がいるっていうの?
私は綺麗でひかえめで(弟の前以外では)頭も良くてスポーツできて理想的なボディーラインで歌も歌えて読書好きで(これは元々)政治にも詳しくて・・・・・・・etc

とにかくまさに完璧!
こんな姫が私以外にどこにいるというの!?
いるわけないでしょう?

ふふっ。これで私が国民投票ぶっちぎりで明皇太殿下の花嫁になるのは決定ね!
他の姫が選ばれることはないわ!

金姫は美しいけど性格がきついし、火姫はぶさいくなのに自分は凄く美しいと考えていて自意識過剰だし、木姫は心は男だし、土姫はもう結婚しているし、天姫は駆け落ちしていていないし、海姫はまだ赤ん坊だし、冥姫は来週の冥姫の誕生日に結婚するし。

「姉さま。いくら水皇太子の僕と水姫のマリン姉さましか今は来れないからといって本心駄々漏れですよ?」
「いたの!スイ。」
「マリン姉さまが来る前からここで本を読んでいましたよ?」
「そっそうなの?」
「それよりも、金姫さまは姉さま以外の他人を信じられなくされて自分を相手から見て怖くさせれば平気だ。ということをおしえこんだのは姉さまでしょう?
火姫さまはもとからぶさいくでしたが最初はけんそんしていた。なのに姉さまが火姫さまは綺麗とほめたたえ、必要以上に自信を持たせさせたでしょう?
木姫さまはもとから心は男でしたが、それでもいいと自身を持たせたのは姉さまでしょう?
ほかの姫たちにも色々したでしょう?」
「別にいいじゃない!
私は明国の女王になってこの国を楽させることが夢なんだもん!」
「まぁそれはうれしいですけどね。
でも、そうやって本心を見せるのが僕だけっていうのはうれしいですけど、でも明皇太子が姉さまの本当の心に気づくといいですね。」
「そう?
でも結婚してからバラスってのも楽しそうね?」
「選ばれるとは限らないですけどね。」
「私が選ばれないと思って?」
「いいえ?」
「そうよねぇ。ふふっ」

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