《MUMEI》

「ねぇ、クロウ」

「ん」

「お嬢様は──」

「前からそうだが‥‥何かと俺達の世話を焼きたがるな」

「似てらっしゃるよね、ご主人様に(微笑)」

「ぁぁ‥、本当に(苦笑)」

「さて──‥では準備も整ったし、お嬢様の元へ行こうか(微笑)」

「ハク」

「ん?」

「あの眠り鼠‥」

「大丈夫。お嬢様も気に入ってらっしゃるみたいだし、ね(微笑)」

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