《MUMEI》 「……。」 死神は、誰にも声が聴こえないにも関わらず、押し黙ったままだった。 出来杉は1台のカメラを手に取り、空いた方の手でカーテンを開ける――… そして夜の闇を映し出す“窓”にレンズを向けて、カメラのファインダーを覗いた…。 \/\/\/\/\/\/\/\ 「いよいよですね……?」 ニアが死角から声をかける――…。 「えぇ…………」 ドラミは小さく頷くと―――… …窓辺に立ち、ひとつ深呼吸を入れる…。 「行くわよ……キラ…。」 ―― ピカッ!… ゴロゴロゴロッ!! 窓を睨みつけるドラミの顔を凄まじい稲光が照らした! ――…そして…… 前へ |次へ |
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