《MUMEI》

千石様は全ての財産を配当者である八十に返すと誓わせて晩餐会を終えた。



「……落としたら持ってこい。」

火傷の化粧類を落とされ、千石様の部屋へと運ばれた。私は人形のように車椅子にしな垂れかかっている。

千石様に引きずり出されてデスクの上に放られた。


「服ももう必要無いな。」

全て脱がされ、デスクに張り付けるように仰向けにされた。

八十で無くなった用無しの私をこの人はどうしたいのか。
彼は億永さんの財産を守り抜く事だけが使命ではなかったのか……



私の一つの仮説では私は億永さんの財産を守るための駒なのであるが、この人は私を離さない。




私も離れられない……
彼を暴いて、私の目を見てもらうまでは。

いつものように俯せにされた。
口もろくにきけないまま彼の好きなようにされる。

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