《MUMEI》 占いオババ占いオババの館は〜大木の幹の中にあった。 木のドアを開けて、中へ入ると〜不思議な香りに包まれた。 蝋燭の炎に仄かに写し出された〜黒ずくめの老婆… 『おや?珍しいお客様だねぇ?イッヒッヒッ…元気だったかい?ヘタレ王子!』 「おう!オババ〜そっちこそ元気だったか?あの世に逝っちまわないか、心配だったぞ!」 『ヒッヒッ…まだまだピッチピチじゃわい!あと百年は大丈夫じゃわ!たわけっ!』 …うわっ…迫力のば〜ちゃんだな!凄い。… 『おや?新顔だね〜?』 俺を見ながら、フンフンと、頷く。 ニヤリと笑い、カイルへ一言! 『ついに見付けたんだね、出かしたよ、王子。』 前へ |次へ |
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