《MUMEI》

ドラミは墓穴を掘っていた――…。



「ふぅん…“私達”ねぇ…?(笑)

…てことは、少なくともあと一人は其所に居るってことだね…?」



「く!………。」


出来杉の手の平で踊らされる屈辱に、ドラミは思わず下唇を噛んだ。



「(小声で)…落ち着いてください…。

…感情を露にしては、奴の思うツボです…。」


ニアは、出来杉から死角となっている窓の脇から、ドラミをサポートする。



「キラ……私の質問に答えなさい…。」


ドラミは必死に平静を装い、キラと対峙した。

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