《MUMEI》
高校生恭介
「ピー!!」


(終わった…か。)


2年前、


高総体、


海南高校の試合は、


準決勝敗退という結果に終わった。


(聖龍…


わかってたけどバカみたいにつぇ〜な。)


「…すいませんでした恭介さん。」


「あ?」


「俺のせいで…」


「は?」


「俺があそこで決めてれば…」


「バカか。


関係ね〜よ。」


(大事な場面で決めなかったのは事実だけど、


他にもシュート外したやつなんていっぱいいるし、


俺だって決められた。


誰が悪いってわけじゃない。


純粋に俺たちの方があいつらより劣ってたってことだ。


ただ、


もうちょっと続けたかったな…)


県民体。


県総合。


まだまだ大会はあった。


3年生でもこれらの大会に参加するチームはある。


しかし、


ほとんどのチームは高総体で引退となるのだ。


そして海南高校も、


例外ではなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫