《MUMEI》
 部屋の中
目が覚めたら起きる

何か食って

テレビ見て

パソコンやって

眠くなったら寝る

毎日、その繰り返しだった
俺、何に、イラついてたのかな…

北川… 確かにムカつく

けど

自分自身に苛立ってたのかもしれない…

姉の、あんな姿見て
欲情するなんて…

1人で部屋に居ると、また見たくなってしまう自分がいる

もう、俺の手元には無いけど…

 
人を、殴った

仲間が来るまで、あいつ、俺にビビってた

不良達って、こういう快感得てるのかなぁ?

ん?、快感?

俺、人を殴って、快感…

違う、年上の奴を虐げた、ひれ伏せさせた

その事が、快感なのかもしれない

今まで、自己主張、あまりしたことなかったなぁ

長い物には巻かれろ

君主危うきに近寄らず

そんな生き方だったんだ



鏡を見た、
顔には、まだ、紫色の痣が残ってる

身体も痛い

けど

後悔はなかった

姉の為じゃない、自分の勝手な理屈で、奴らに絡んだんだな、  俺は…


とことん、俺は、腐ってる
俺って、こんな奴なんだなぁ

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