《MUMEI》

「ちわっす。」


「お〜!!水川の弟か!!」


「そうっす。


よろしくっす。」


「よろしくな。」


土曜日。


恭介は、休日を利用し、秀皇大学の練習に参加に来た。


「鈍ってると思うんでいっぱいしごいてやってください。」


「うるせ〜よ。


余計な事言わなくてい〜んだよ!!」


「あはは!!わかった。


すぐキーパー練になるから入って。」


「うっす!!」


(…人が多い。


でもってレベルも高いな。


半端じゃね〜。


こんなとこでやんのか…。)


そして練習はキーパー練に入る。


「まず正面から!!」


「あ〜い。」


「1!!」


「バシッ!!」


「2!!」


「バシッ!!」


キーパー練の初めは、


大抵正面から始まる。


ここで恭介がボールを止めることに関しては何の問題もなかった。


上、


下、


コースが徐々に変わる。


そして、


「指差し〜!!」


指差し。
投げるコースを指で指定してからシュートを打つ。


この辺からシューターは好きなコースに投げる。


来るコースがわかっているとはいえシューターも得意なコースを選ぶ。


キーパーの練習であるとはいえ、シューターは決める為に厳しいコースをつく。


この辺からシュートは決まりだす。


「バシッ!!」


はずだった。


「3!!」


「バシッ!!」


「4!!」


「バシッ!!」


「5!!」


「バシッ!!」


「ラスト!!」


「バシッ!!」


恭介が練習に参加し10分足らず。


この時点で既に本物であることを証明していた。

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