《MUMEI》 「おい、なんだよその球!!」 気が付くと、チームメイトがマウンドに来て俺を中心にして並んでた。 「え…フツーに投げたつもり……」 「ウソつけっ!!」 真っ先にそう答えたのは…… ファーストの神道だ。 「俺はお前を一番近くから見ているから分かる。」 「そうだ。なんかおかしいぜ?」 セカンドの山村も心配そうに俺の顔をのぞき込む。 「滝澤颯馬か?」 『え!?』 一同が驚いて豪田に顔を向ける。 「誰だよそいつ?」 「新しい仲間か?」 「それとも二軍のヤツとか?」 「どうせ練習かなんかで遅れてるんじゃないの?」 豪田が不満気に呟く。 「そ、そうだよな。 アイツも忙しいよな……。」 「しっかりしてくれよ!!次の打者は要注意人物何だからな!!」 「おぅ……」 俺は力無くうなづいた。 前へ |次へ |
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