《MUMEI》

2日後の月曜日。


事件は起こる。


「北村と黒田が推薦断った?」


「…うん。」


「何で!?」


「理由はわかんないわよ。」


「おいおい…」


(俺はあいつらとやる為に秀皇に行こうとしてたんだぞ?


…どうなってんだよ。)


「だっ、大丈夫よ!!


他にも凄い選手はいっぱい来ることになってるんだから!!」


「けど…」


(だけど、


やっぱりこれは凹むだろ…)


秀皇に行く最大の要因であった、


ヤマトとクロの2人が揃って推薦を断ったという事態。


恭介にとってはただ事ではなかった。


「…あいつらはどこでやろうとしてるんだよ?」


「2人ともハンドボールを続ける気はないらしいわ。


大和くんはハンド部のない他県の大学。


黒田くんは地元の専門学校に進学するって…」


(…そんなわけね〜だろ。


あいつらがハンド辞めるなんて…


そんなの俺が許す訳ね〜だろ。)


ここで恭介は、


自分の高校のOBチーム。


海南クラブについて思い出していた。


(…2人ともチームが決まってないんだろ?


だったら…


まだチャンスはあるだろ。)

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