《MUMEI》
 風呂
姉が、寝てから、風呂を出るつもりだった

しばらく、顔、あわせたくない

いや、もう、一緒に住めないかな

自問自答してた

真水のシャワーを浴びた

のぼせたのもあったけど

自分を傷めたかったのかな
そのとき、扉が開いた

振り替える俺

姉「大翔、入るよ」

俺「な、なんだよ」

姉「裸、見たいんじゃなかったの?」

全裸の姉が入ってきた

俺は目を反らした

姉は湯船から、お湯を汲み浴びてから、湯船に入った
姉「大翔とお風呂入るの何年振りかな」

俺「…」

姉「最後はいつだっけ?」
俺「…」

姉が、湯船から出て、俺の後ろに

姉「背中、流してあげるよ」
姉が、タオルで俺の背中を洗ってる

俺は、前を隠すように手を、だけど
すでに、そこは、完全に、大きく、上を向いてて
隠せるはずもなく

姉も、きっと、気付いてるはずだ

姉「思いだした」
「大翔がお風呂で、大きくさせて、
それを、私がおもしろがって、母に言ったら
それからだっけ、
一緒にお風呂入っちゃダメって言われたの」

俺「…今も大きくなってるよ」

姉「知ってる、見えるもん」

俺は振り返り、姉の顔を見た

俺「からかってるのか!」
姉「からかってないよ」

姉は、いつもと同じ調子で、ごく普通に答えた

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