《MUMEI》

「出来杉さんが居てくれて助かったわ。(笑)

…今日の宿題で解らない箇所があるの…。

…出来杉さん、よかったら教えて。」



「ああ、いいとも…。お安い御用さ…(笑)」



「わぁ(笑)有り難う。」



僕と彼女は同じ机で肩を並べて、宿題のプリントと参考書をひろげたんだ。



彼女の頬は、透き通ったクリスタルのように白く、彼女の髪から立ち上る香りは、花蜜のように芳しかった…。



――…嗚呼…なんて素敵な女の子なんだろう…。


…彼女と一緒に居るだけで、心が洗われるみたいだ…。



僕は勉強そっちのけで、うっとりと彼女の横顔に見とれていたのさ…。

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