《MUMEI》

boo…boo…


授業中の恭介たち。


そこに1通のメールが届く。


『今週も練習あるけど、お前が言ってた凄い新人っていつ来んの?』


(不和さん…


やべ〜な…


大口叩いちゃったよ…)


既に海南クラブに入り、練習にも参加していた恭介は、練習の際に言っていた。


「すげ〜奴がいるんすよ!!


絶対力になりますよ!!」


「ホントかよ?」


「マジすよ!!


今度同じ学校になる奴なんすけどあいつは凄いすよ!!」





(やべぇ…


でもまぁ…


声掛ければあいつも乗り気になるかもしんないし、


ハンドにかける気持ちは本物だろ。)


淡い期待を抱き、


再び恭介はクロに声をかける。


「黒田。」


「ん?」


「俺今もハンド続けてるんだよ。


海南クラブってOBチームで。」


「へ〜。」


「今度市民体って大会があるんだけど、」


「うん。」


「お前も出てくんない?」


「やだ。」


「…何で?」


「もうハンドは辞めたし。


そんなアウェイの環境でやりたくないよ。」


「…あっそ。」


そして恭介はクロから少し離れ…


「今度さぁ、俺ハンドボールの大会に出るんだけど応援来てくんない?」


「えぇ〜凄〜い!!


行く行く!!」


そこにクロが来る。


「僕も出るんだ〜!!」


(…割りと扱いやすいな。)

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