《MUMEI》 友の姿キーン!! 治まることのない大歓声の中、鋭い金属音が響いた。 打たれたのは桐海蓮翔だ。 蓮翔は久し振りに打たれたのもあって、完全に動揺しまくっていた。 勿論、滝澤颯馬のことも。 自分のせいで来ないのだと思い込んで。 「次の打者は…須藤か…」 ついさっき俺にいちゃもんを付けて来た男。 須藤はあの目で俺を真っ直ぐに見据えている。 俺はいたたまれなくなって、つい目を逸らしてしまった。 途端に須藤が勝ち誇った様な顔を浮かべて笑い出す。 「ククク…っかハハッ!!! 所詮、桐海蓮翔もその程度何だな!!」 須藤は更にゾッとする様な笑を浮かべると、 黒く、薄き味悪い光りを放っているバットを高く掲げた。 バットの示す先は… バックスクリーン!!! 前へ |次へ |
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