《MUMEI》

『ヒッヒッ〜王子も占ってやるよ、おいで。』


「おう!頼むぞ、オババっ。」


『王子…これから先〜試されるだろうな。己の気持ちが揺るがねば…道も開けるだろう。』


「それは〜?」


『もうすぐじゃ!いずれ分かる時が来る。己の気持ちに正直にな〜。王子。』


オババは、そう言うと優しい顔で、俺とカイルを眺めた。


繋がった魂は〜簡単には切れたりはしないからな〜と言った。


この時は、オババの言葉の意味なんて、俺たち二人は、全然解らなかったんだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫