《MUMEI》

「教授〜これで合格すよね?」
高畑が聞いた。


「ああ、そうだな!お前も卒業出来るな。」


「良かったですね、高畑さん。」
僕も声をかけた。


「うん、咄嗟に教授の部屋に行け!って叫んだんだ!したら〜部屋に居た。」


教授の眉毛がピクリと動いた。
「高畑?今なんと言った?」


「へっ?教授の部屋に行け!と言ったら〜居た。です。」


「お前?時間は指定しなかったのか?」


「時間?」


「高畑〜不可だ!もう一年大学へ通え!」


「え〜?なんで?意味不明〜!」


「お前は、根本的な間違いを犯してる。」


「??」
高畑と僕が首を傾げた。

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