《MUMEI》 「カイル様、凛くん〜いらっしゃい。」 煌がいつもの笑顔で、出迎えた。 その後ろに〜隠れるように…背の低い、ながれる灰色の髪の少女がいた。 「よお!シオン〜元気だったか?」 「あ、はい…カイル王子様もお元気でなによりでございます。」 深々と頭を下げた。 「シオン〜堅苦しいぞ〜、舌噛むから止めろ(笑)」 「あ、はいっ…って〜噛んじゃいました。」 「ああっ!シオンっ…口から血がっっ!ア〜ンってしなさい、ほらっ…」 煌が慌てて〜シオンの口の中を調べる。 …俺は〜その様子を呆気に取られて見ていた。 …煌だよな?あの澄まし屋の…血相変えて、なんかオロオロしてる…面白いなあ。 前へ |次へ |
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