《MUMEI》
勾玉の妖精現る!
ポンッ!!
「へ?何これ?何か出てきた。
人形?新製品のおもちゃかなんか?」
「失礼ね!人形なんかと一緒にしないでくれる?
私は勾玉の精、梨世(りせ)。
勾の国から来たの。」
「は・・・?妖精?
そういう系は好きだけどそんなの居るわけないじゃん!これ夢???」
「ちがうわよ!現実よ!ゲ・ン・ジ・ツ!」
「わ・わかったわよ!」
「解ればいいのよわかれば。」
「ところでさっき言っていた『コウ』って何?」
「コウというのは国の名前。
この星と表裏一体の存在よ。」
「へ〜。そうなんだ。」
「ちなみに、この勾玉は私たちの部屋なの。私の親友の勾玉と一緒にあったはずだけど、何処にあるか知らない?」
「あぁ、それなら影月にあげたよ?」
「影月って?」
「あたしの親友!」
「そう・・・・・・・・・・・
あのね、言いにくいんだけど、もう一つの勾玉を持っている人と、光鈴は戦はなくちゃいけないの。
勝ったほうが、勾の世界の王子と結婚して、勾の世界の姫になるの。」
「へ?結婚?
それに影月と戦う?
そんなの無理!
影月を傷つけるなんてイヤ!」
「でも、否定されたら魔法をかけて無理やり戦わせなきゃいけないの。
私もそんな事したくはないし・・・・・・・・・・・」
「え!?魔法使えるの?」
「えぇ。勾の世界の住人はみんな使えるわよ?」
「へぇ〜。そうなんだ・・・・・・・・
でも、やっぱり影月と戦うのはイヤ!」
「でも、それじゃぁ魔法をかけなきゃいけなくなっちゃうし・・・・・・・・・」
う〜ん・・・・・・・
そうだ!戦うフリをするだけにしよう。
うん!そうしよう!
「梨世・・・・だっけ?
私、戦うことにしたわ。」
「そう。よかった。」
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