《MUMEI》

「…よう猪狩。」


「ど〜も。


で?


こいつらが俺のチームの奴らですか?」


「そ。」


(こいつどっかで…?)


千葉と阿久津。
2人がそう思う。


「…確かにそれなりにできそうな奴らですね。」


「あぁ?
何だお前?
どこのチームだよ?」


「…無所属ってとこかな。」


「まぁまぁ。
仲良くやってちょうだいよ。」


「ちっ…」


「今日はこの猪狩が僕たちの監督だから。」


「え!?クロさんじゃないんすか!?」


「うん。違うよ。」


「マジかよ〜…」


「ごめんね。
でもこいつもそこそこやるはずだから。」


「…はぁ〜い。」


それから15分のアップを行い、


各チームミーティングを行う。


「ふぅ…」


「…先生?」


(あれから何試合かの試合で指揮を取った。


必死でルールも覚えたし、


色んな試合も見た…


大丈夫。


きっとできる…)


「スタメンは、


村木、関谷、日高、峰田、ユキヒロ、椎名、沖。


ベンチのメンバーはいつでも出れるようにしておくこと。」


「はい!!」


「対戦したことのある選手がいっぱいいるらしいな。」


「ま、そうすね。」


「じゃあ相手の実力はわかってるよな?」


「…ある程度はすけどね。」


「よし…。
気抜かないで、元気出して行こう!!」


「はい!!」


「じゃあ行って来い!!」


「ちょちょちょ!!」


「?」


「円陣円陣!!」


「あ、そうだな。
じゃあ…
ユキヒロ。」


「おっす。」


円陣を組む赤高。


「いいか?」


「オッケーす!!」


「しゃ〜!!行くぞ!!」


「おぅ!!」

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