《MUMEI》
影月と千世
「ただいまー」

   ばふっ

「ん?なんか出てきた。なにこれ?」
「私は千世(ちせ)。勾という世界から来たの。
もう少ししたらもう一つの勾玉を持った女の子と戦ってもらうわ。」
「ど・どうして戦わなきゃいけないの?」
「そういう運命なのよ。イヤ?」
「イヤよ!光鈴と戦うなんて絶対イヤ!」
「そう・・・・・ならしょうがないわね。」
ホッ。諦めてくれたみたい。
「まいっか♪言う事聞かない場合は魔法使っても良いってお許し出てるし♪」
「へ・・・・・・・?」
「魔法を使えばあなたが戦ってる間私が中に入って操らせてもらうから♪」
「はい?」
「まだ解らない?私達勾の世界の住人は魔法を使えるの。
その魔法を使って法に背いてはいけないんだけど、特別命令が出てるんだ♪」
「だから、今から中に入らせてもらうね?必要な時は呼んでね!」
「えぇっ?ちょっと!」

      ズズズッ

「きゃ!何?千世が私の中に・・・・・・・・・?」
(聞こえる?影月。)
「え?千世?何処にいるの?」
(あなたの中よ。大丈夫。体に害は無いわ。)
「そっか。良かった。」
(体にわ・・・・・・・だけどね。)
「え?何か言った?」
(ううん!なんでもないわ!あ、後ね、『私に伝えよう』と考えれば心の中で話すだけでしゃべれるわよ。)
「そうなんだ。じゃぁ便利だね!」
(そうね。ふゎぁ・・・・・・・・・
魔法使うと眠くなっちゃうの。私もう寝るわ。お休み!)
「あ、うん。お休み」

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