《MUMEI》
希望
私は物心ついた時から
テレビの中の世界に憧れていた

それに真っ先に気づいてくれたのが母だった

10歳になった頃
タレント事務所へ入れてくれた

毎週末はドラマなり映画なりCMなり、エキストラではあったが仕事のために
母と二人で遠出する事が多かった

でもテレビに出たいと思ってる割に、私はすごく消極的だった

毎回現場で点呼を取るスタッフに怒られたり
大きな役をもらえなかったり

それと同時にクラス担任が『まだ早いのではないか?』と言ってきたのもあってか、
1年もしないうちに事務所を辞め、『もう少し大きくなったらね』と母から言われた

私は仕事ができなくなった事よりも母と二人で出かけられなくなった事が悲しかった


それから3年が過ぎて
中学にあがる前の春休み

母が秘かに申し込んでいた養成所のオーディションに行く事になった

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