《MUMEI》

「齋…」


「暗〜どうしたんだえ?」


「あのなっ…」


「わかっておる…」


「は?」


「悲の事だえ?」


「うん…その…齋は…あの…」


僕の顔を見て、齋はフッと笑った。


「安心するが良い。儂が、愛しておるのは〜稚麻の母親だけだ。悲には、悪いがな…」


「齋…、じゃあ〜悲は…」


「…悲は〜お前達の母親〜当にソックリだえ。昔に戻ったようだ。赤字と儂と弁天と当。一緒に居たな…懐かしい…。」


「え?齋…稚麻の母親って…もしかして弁天様?」


齋の顔色が変わった。「ば…馬鹿を言うでない!そんな恐ろしい事を…あの女が…まさか…、稚麻の母親は〜普通のキツネだよ。優しい奴だった。」


…あ、ビックリした。でも、弁天様…って…。深く考えたら悪いな。止めよ(笑)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫