《MUMEI》

【日高視点】

ーー

「止まんないって…、ン、ァ、は……」
「わかんだろ男なら、マジで最後までヤるから」
まこちゃんは上体を起こし、ベッドヘッドの棚から何かを掴んだ。
そして勢い良く布団を下にぶん落とし、掴んだものを口にくわえてびっと裂いた。
「寒い…」
「あ、そうだな、
あ、零れないように持ってて」
俺の手にそれをそっと持たせ、まこちゃんは起き上がりいきなりライトを一番明るくつけた。

「−−−は…」

はっきりと鮮明に映るそのパック。
ら、Loveローションって書いてある!!

ちらりと見上げるとまこちゃんは棚のスイッチをカチャカチャいじっていて…

つか、つか!!

「でかい…」

長沢クラス?
勃ってて…先が…濡れてる…

「ありがとう、…ついでに付けちゃうか」
何処からかともなくブオッという音と共に暖かい空気が流れだし、そしてまこちゃんは慣れた手つきでゴムをくるくるとそれに付けだした。
「照明さっき位暗い方がいいか?」

「あ、は、あ…
はい」

まこちゃんはまたピピピと押し、辺りは薄暗くなった。

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