《MUMEI》

「うるせーな、てめえら悔しかったら、先生のチョーク避けてみ?」


「避ける必要ないさ、投げられないんだから。」


「柴崎!!染矢!!」投げられたチョークを避ける柴崎、当たる染矢。


「ふん!柴崎め、避けおったな。」


「お前のせいだ!お前の…グスッ、僕は一度も先生にチョークを投げられた事なかったんだ。なのに…グスッ…
僕の一生の唯一の汚点になってしまった。」

泣きながら、柴崎に抗議する染矢。


「ば〜か…」


「そーか、染矢。たしかに保健の先生は、チョークを投げないな〜
お前が内職してるのを知ってらしても…

学校の授業は、受験科目だけが大切なんじゃないぞ!」


「う…はい、先生」

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