《MUMEI》

「うーん………、そうっす!何か願い事を叶えてもらうっす。」


「誰の?」


「自分の願いっす、良く自分のことを考えば、自分の願いが見つかるはずっす、そして自分に疑問を持つはずっす。」


「自分に疑問…?」


「そうっす、頭が良いんだから、良く考えるっす。じゃあ俺はもうすぐ行くっす。

もうちょっとしたら、見回り人が来るっすからね。その紙見られちゃダメっすよ。」


「うん。」


琉遠はコンクリート部屋から出て行った。

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