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《MUMEI》 「ウソだろ……」 視界が開けたところで、とんでもない光景が繰り広げられていた。 キーン！！！！ 打者のバットは、激しい金属音と共に蓮翔ちゃんの球をバックスタンドまで…… ………運んでいた。 ボールがバックスタンドまで運ばれると、 それを待っていたようにパッとスクリーン上の文字が変わる。 それは、逆点ホームランを意味していた…。 観客席で応援していた一同は皆蓮翔ちゃんの応援に来ていたのだろうか。 唖然と立ち尽くしている。 「ウソだろ……！！」 俺は再び同じ言葉を口にしていた。 ……蓮翔ちゃんは！？ 俺は少しでも近くに行けるようにと、 観客へ繋がる小さな階段を下って行った。 前へ |次へ |
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